女性が働きやすい職場を作るべき理由。働く女性のための制度とは

女性が働きやすい職場を作るべき理由。働く女性のための制度とは

女性が働きやすい職場を作るべき理由。働く女性のための制度とは

第二次世界大戦までは男性が社会に出て働き、女性が家事や子育てをして家を守るという考え方が一般的でした。
戦後、高度経済成長を迎えた日本では、女性の働き手の需要が増加し、女性の選挙権の獲得や雇用機会均等法の制定などで女性の社会的地位が向上しました。

そして現代、第二次安部政権は“女性が輝く日本”に向けた政策として、2020年までに22~44歳までの女性の就業率を73%にするなど、具体的な政策を掲げています。
しかし、2018年を迎えた現在でも、女性が働きにくい職場が圧倒的に多い現状にあります。
では、「女性が働きやすい職場」とはどのような職場なのでしょうか。

そこで今回は、女性が働きやすい職場環境と制度をご紹介いたします。

なぜ女性が働きやすい職場環境を作る必要があるのか

2015年8月には「女性の就業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が国会で成立し、
常時300人以上を雇用する事業主に、女性の活躍推進に向けた行動計画書や情報の公表が義務付けられました。

男性と同じように女性も働く現代では、男女の格差がなく個人の能力が発揮でき、
さらにそれぞれのライフステージやライフイベントに合わせて、働き方やワークバランスが調整できる仕組みを企業は用意する必要があります。

しかしながら、誰もが満足する職場環境というのは一筋縄にはいかないものです。
では、どうしてそこまでして女性が働きやすいと感じる職場を作る必要があるのでしょうか。

働く女性を取り巻く問題と少子高齢化

出生率が年々減少する一方、医療の進歩によって平均寿命が延びたことにより、
高齢者の割合が高まってしまっている少子高齢化の現代において、
若い世代が子供を産み育てることこそ少子高齢化の問題を解決する最善の方法です。

しかし、年々平均結婚年齢と初産年齢は上昇し、そもそも結婚率そのものが低下している傾向にあります。
これらの原因の一つが、働く女性にとって結婚して子供を妊娠・出産することで、今までと同じように働けなくなってしまう現実が問題になっているのが理由です。

正社員で働くことを希望する女性向け求人サイト「エンウィメンズワーク」が行ったアンケート調査によると、
約半数の人が「職場が働きにくい」と回答しています。

「働きにくい」と回答した20代の52%は「休暇が取りにくい」と回答し、50%の人が「労働時間が適正でない・融通が利かない」と回答しています。

これらの回答は、働く女性が抱える問題やライフイベントに大きく影響してくる問題であるため、
女性は就職の時点で結婚し、妊娠・出産後も働ける職場を探す必要があります。

しかし、アンケート調査結果でも分かるように、実際に妊娠・出産後に復帰して働き続けられる職場は少ないため、
第一子の妊娠や出産を機会に離職する人が多い傾向にあります。

女性が働きやすい職場にするメリット

世界的に見て、女性の活躍推進が進む企業ほど経営指標が良く、株式市場での評価が高い傾向にあります。
日本でも、女性の活躍推進に取り組んでいる企業(均等推進企業表彰企業)は、株式パフォーマンスがTOPIX平均を上回る水準で安定し、上昇しています。

さらに、育児介護支援や柔軟な職場環境推進に取り組む企業は、何もしない企業と比べて粗利益率が2倍以上高いとの報告もあります。
これは、女性が働きやすい職場作りを行うことで、優秀な人材が様々なライフイベントなどで離職することなく、継続してその能力を職場で発揮できているからです。

また、女性が働きやすいと感じる職場環境であることで、優秀な人材が就職してきやすい傾向にあります。

女性が働きやすいと感じる職場とは

冒頭で述べたように、女性が「働きやすい」と感じる職場は、男女の格差がなく個人の能力が発揮でき、
さらにそれぞれのライフステージやライフイベントに合わせて、働き方やワークバランスが調整できる仕組みが整っている職場です。

これは女性に限らず、男性にも言える“理想の職場環境”ですが、
特に女性の場合は自分の意志ではどうすることもできない問題に時間を割かなければならない時期が必ずやってきます。

そういった問題に働く女性が直面した場合でも、離職することなく働き続けられる職場環境とはどのような環境なのでしょうか。

男女の差がない職場環境

残念ながら、男性優位の会社が多いのが現状です。
女性が働きにくいと感じる職場が多い現状では、ある程度男性優位であることは仕方がないとも言えます。

しかし、職場でお茶くみやコピーなどの誰でもできるやりがいのない仕事ばかり女性に回ってきたり、
重要なミーティングの場に女性を参加させないような職場が、女性が働きやすいと感じるわけがありません。

気配りを求められない職場環境

働く女性は、「女性だから」という理由で気配りが求められることが多い傾向にあります。

例えば、本来の業務ではない来客の対応や社内の清掃などです。

従業員同士のコミュニケーションをとるためにも定期的に飲み会を開催している職場も多いですが、「女性だから」という理由でお酒をつがせたり、注文させたりする“暗黙の了解”がある職場は、女性が働きにくいと感じる職場の特徴です。

 

男性と同じ働き方を求められない職場環境

働く女性は独身・既婚・子育て中など様々な立場の人が居ます。
その中でも、病人や障害者・高齢者などの介護を行わなければならない人や、持病を抱えている人など、
女性は男性と比べて自分自身では管理できないことも含め、仕事以外に時間を費やさなければならない人生の時期がどうしてもあります。

このことを考慮せず、管理職が男性と同様の働き方を女性に求めるのも、女性が働きにくいと感じてしまう要因です。

ライフイベントや女性特有の問題に柔軟に対応できるように、労働時間や休暇などを調整できる制度が必要です。

女性が働きやすい制度とは

前述した女性が「働きやすい」と感じる職場環境は、①男女の差がない職場 ②気配りを求められない職場 ③男性と同様の働き方を求められない職場の3つです。
では、これらの職場環境を現実のものにするために、女性が働きやすいと感じる制度はどのようなものがあるのでしょうか。

在宅勤務やフレックス制度など柔軟な勤務形態

働く女性は、女性ならではの問題やライフイベントに時間を割かなければならない期間が必ずあります。

例えば、子供の世話をしなければならなかったり、通院をしなければならないなどです。

これらの場合に、自由に始業と就業時刻を決めることができるフレックス制度を導入したり、時短勤務や在宅勤務制度などを導入することで、今までは育児や介護などが理由で仕事をやめざるを得なかった女性が、ライフイベントと仕事を両立することができます。

自治体などが行っている助成金制度を活用することで、想像していたよりも簡単に職場にこれらの制度を導入することができるケースがあります。

中小企業子育て支援助成金/厚生労働省・都道府県労働局

事業所内保育所の設置など子供が居ても働き続けられる職場環境

働く女性にとって、結婚して子供を妊娠し産み育てるというのはかなり厳しいのが現状です。

その理由は、育休や待機児童などの問題が理由です。

そのため、従業員向けに職場に保育所を設置したり、ベビーシッターの利用料金の助成制度などを導入することで、
仕事を続けたいけど子供が居るから働けない女性が仕事を諦めなくて済む職場にすることができます。

保育所の設置や運営、ベビーシッター代の助成なども、各自治体などが提供している助成金制度を利用することで、
想像よりも簡単に職場に導入することができるケースがあります。

ベビーシッター派遣事業/内閣府

事業所内保育施設設置・運営等助成金/厚生労働省・都道府県労働局

実際に女性が働きやすいと感じる企業3社

これまでご紹介してきたように、働く女性にとって様々な女性特有の問題やライフイベントと両立して仕事を続けられる職場環境が求められています。

実際に女性が働きやすい職場環境である企業は、どのような努力をしているのでしょうか。

日本郵便株式会社

男女の差がなく、女性も男性も平等に管理職に就くことができます。

女性の場合は産休・育休も取得しやすく、その後も復帰して育児と仕事を両立しながら働くことができます。

また、正社員として働き続けるのが難しい場合は、契約社員として再就職することができ、女性が長く働けるように柔軟な働き方を取り入れています。

株式会社みずほ銀行

性別や人種などで差別しないダイバーシティの意識がかなり高い職場です。

グループ全体で女性が活躍できる場を作ろうとしているので、女性のほうが男性より活き活きと働いています。

産休・育休も取りやすく、復帰もしやすいのはもちろん、復帰後は以前のポストに戻ることができるなど受け入れの雰囲気が良いため、女性が長く働くことができます。

株式会社マイナビ

女性も業績に応じた正当な評価を受けることができ、売り上げを上げている人はどんどん昇格できます。

配属先によって対象違いがありますが、全体的に仕事へのモチベーションが高い従業員が多いため、産休・育休等を利用して、役職として職場に復帰できる事例が多い企業です。

まとめ

優秀な人材の確保は、どの企業も必死に行っています。

しかし、女性の場合はどんなに優秀であっても、女性ならではの問題やライフイベントなどによって、仕事との両立を諦めて離職せざるを得ないケースが目立ちます。

そのため、女性特有の問題やライフイベントと両立して働き続けられるように、企業は女性が働きやすい職場環境を整えるべきと言えます。

優秀な女性が長く働き続けられるためにも、今回ご紹介した職場環境や制度を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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